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2010/07/19
2010参議院選挙で思う
 参議院選挙が予想以上の民主党の苦戦に終わった。
 管総理大臣の突如とも思える消費税10%論が最大の敗因と与党内では分析をする人が多いが、先行して消費税10%を唱える自民党が躍進した事から、それだけでは無さそうである。

 比例区では、15人と自民党より4人多く最大の当選者を出した民主党であり、大都市部である五人区の東京と三人区の愛知で2人の当選者を出した反面、自民党は一人区29選挙区で21勝、二人区で全議席を民主党と分け合い、民主党の二人区独占計画は一つも実現出来なかった。

 つまりは、特に地方ほど民主党政権に厳しい判定を突きつけた格好である。

 と言っても自民党が良い!・・・ではなく民主党はダメだ!の結果である。
 どっちもどっちと思う人の多くが「みんなの党」に入れた結果、10人もの当選を果たした。

 決して渡辺喜美代表が力説するアジェンダ全てを期待している訳ではないと思うのだが・・・
何かと言えばマニフェスト!と口にした昨年の解散総選挙前後の民主党とその点は共通する。
(あれから10ヶ月、民主党はあまりマニフェスト!と言わなくなったような気がする・・・
 何かご都合でも悪いのでしょうか?)

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 さて、5年前のいわゆる郵政解散で代議士になられた安井潤一郎という方がおられる。
 5年前の私のコラムでも触れている。

     column051103.html

 この安井氏、昨年9月の解散総選挙で落選し、このたびの参議院選の自民党比例区で出馬され、残念ながら落選した。
 日本の小売業における従業者数10人未満のいわゆる個人経営的商店数は減ったと言えども100万軒を超える。
 つまり一致団結して3票ずつ投票行動を共にすると何と300万票の組織票となる。
(ちなみに今回比例区で2議席を確保した社民党の比例総得票数は224万票である)

 さて今回、商店街を代表する唯一の候補だった安井氏の得票数は何と6,514票であった。
(分母を300万票×投票率0.5864で計算し、6,514票を割ると0.37%となる。
 つまり99.63%の商店関係者の人が安井氏の名前を書かなかった事が推測出来る)

 各地の商店や商店街の衰退は、政治的失策も少なくない。
 今まで政治から大きく距離をおいてきた小規模商業者の歴史的結末と言う人もいるが、それにしても可哀相過ぎやしませんか?

 ちなみに、わが士別市の今回の有効投票数11,662票中、安井潤一郎と書いた票数は何と1票であった。
 所で、一体誰が書いたのでしょうか?

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 さて、タレント議員の多くが落選した。
民主党では、岡部まり・原田大二郎・桂きん枝・池谷幸雄・庄野真代・岡崎友紀が落選した。
 (与党として随分と担ぎ上げたものであるが、今改めてこの方々を見ると、本当に大丈夫?と思わざるを得ない方の多い事・・・

           UP

 おバカタレントの元祖的な存在の池谷氏は、自らのマニフェスト?として選挙カーでの”倒立”を実施され、開票速報中も倒立をされていた。
 落選をされたが、有権者の見識の高さを実感させて頂いた次第である)

自民党では堀内恒夫、国民新党では中畑清などが落選した。
 結局当選したのは、比例区で谷亮子(民主党)・三原じゅん子(自民党)、選挙区で石井浩郎(自民党)くらいである。
(プロ野球OBは巨人OBでなければ立起出来ないのだろうか?)

 出馬表明で「ロンドンオリンピックで金メダルを目指す!」と当選後の参議院議員と柔道の現役の両立を宣言し、物議を醸し出した谷亮子氏であるが、抜群の知名度から、約35万3000票を集めて初当選を果たした。
(思いつきで投票日前日に富士山登山という奇行を断行した谷亮子氏、選挙区でドブ板選挙でやっと勝ち抜いて来た議員からしてみれば、こんな心境と思い私が代弁させて頂きます。
    「やってらんね〜」・・・) 

 子育ても加え三足のわらじ続けられるのであれば結構な事であるが、国会議員はそんなに甘いものでは無い!と言うのが多くの意見である。

 当選・落選は別にして、これらのタレント候補者の多くが、以前より政治的な意見を語ったり書いたりした形跡が全く無いのであり、幅広い見識を持っているとも思えない。
 有名人と言うだけで票になると読んだ不見識な政党の論理に多くの有権者がノーを言い渡したのは賢明な選択だったと言えるのである。
 
 北海道では「探偵ナイトスクープ」は1ヶ月程遅れで深夜に放送しており、我が家では毎週録画して楽しんでいる。
 いつのまにか秘書の岡部まりが見えなくなったと思ったら、前小沢幹事長の強力な出馬要請を受けて、大阪選挙区から参議院候補として出馬する事を知ってびっくり!
 結局落選して、人気番組ナイトスクープへの復帰も局側が否定しており、心身共に疲れはてているに違いない。
 人も金も用意するし絶対当選させるから!・・・などの言葉にに安易に乗ってしまった代償は、決して小さくないのである。
 それにしてもダーティーなイメージの豪腕小沢氏と「ナイトスクープ」のまりちゃんとのイメージとの違和感を感じた有権者も少なくないと考えられる。
 落選後の会見で「私には寸分の後悔もありません」と精一杯の虚勢を張っていたのが痛々しい。
 無所属で出馬していた方が当選していたかもしれない・・・。
(我が家のVHSビデオデッキが壊れて、長男が今年の初め、かなり遅れた就職内祝いとしてDVDハードディスクレコーダーを買ってくれた。9年間の仕送り後、実に就職して8ヶ月経ってからのプレゼントである。
ハイビジョン映像がハードディスクに252時間、DVDディスクにもハイビジョン映像を4時間10分録画出来る優れものである。
 あれから半年、ハードディスクに録画しているのは、探偵ナイトスクープだけであり、録画用に生DVDディスクを50枚を併せて買ってくれたが、未だ手付かずであり、録画の仕方も分からないのである。
 そうそう貴重なVHSテープの録画をDVDにダビング出来るようにリサイクルショップでVHSビデオデッキを2千円弱で買ってきた所、1ヶ月間の保証書が付いてきた。
 あれから触らないまま2ヶ月が過ぎてしまった・・・)




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