エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2006/11/21
北海道の自立は進むか?
 景気拡大基調の長さが、1965年から5年近く続いた”いざなぎ景気”を越え戦後最長になったらしい。
 と言っても、全ての産業で圧倒的な伸び率だった当時と比べ、今回のものは、相当ないびつさの中での平均値が、僅かながら上昇している期間がいざなぎを超えただけである。
 大企業に偏った業績改善が目立ち、しかも給与所得に殆ど反映されていないため、実感を感じている人は一部である。
(長さだけで騒ぐからこういう事になるのである。
誰かの挨拶みたいに、ただ長けりゃいいってもんじゃないのである!    ・・・反省。)

 さて、北海道の自立が叫ばれて久しい。
比較的最近までは国の公共事業費の1割が投入されて、経済の下支えをしていたが、国の台所事情は悪化の一途をたどり、それどころでは無くなった。
 そもそも、屯田兵による入植制度も国による政策で始まった北海道。
戦後は公共事業と農業の補助金に大きく支えられてきたのが事実である。
  北海道の自立=官依存体質からの自立
である。

そこで、最近の北海道を断片的に考えてみた。

   ********************************

 北海道日ハムファイターズが見事に日本一になった。
 北海道に本拠地を移す4年前に書いた私のくだらないコラムが、Yahooなどで”日ハム”と検索するといまだにトップページに出てくる。
 大変申し訳ない。
    (と言いながら削除もしないが・・・)

 本当にあの頃心配した”陰の薄い球団”はどっかに吹っ飛び、日本で最もポジティブな球団になってしまった。
特に日本シリーズのような短期決戦では、中日のような堅実さはある面マイナスなのかもしれない。
 中日のA型野球 対 日ハムのB型野球の結果なのだろうか?
(ちなみに新庄の血液型は何と!A型である。
やはり血液型性格判断は当たらないのかもしれない。  ・・・何しろこの几帳面・真面目・無口な私がB型であることだけでもかなり怪しい!?)

 さて、日ハムは”札幌”日ハムファイターズとしなかったのが大成功であり、北海道中を巻き込んでわずか3年で文字通りの北海道球団となった。

優勝時、必ずのように放送されたのが、景気回復から取り残された”暗い北海道”に、久々にビッグな明るい話題であり、経済効果も計り知れない
   ・・・というような報道が殆どであった。
(確かに、景気は決して良くはないが、そんなに暗くも無いような気がするが・・・
 そう、元来ポジティブな道民の性格と現在の日ハムがぴったりだったのかもしれない)

 そこで、ちょっと思い出す事がある。
用意周到とはとても言えなかったが、98年世界一の旅客数を誇る東京〜札幌線に”道民の翼”として格安料金を武器にエア・ドゥが新規参入をした。
 就航直後はそれなりの搭乗率だったが、大手航空会社に狙い撃ちの値下げ攻勢をされ、わずか4年弱で経営破綻してしまった。
      (現在はANAの傘下である)

 道民がもう少しでも、大手ガリバー航空会社にチャレンジするミニ道民出資航空会社を応援する気持ちでエア・ドゥを利用していれば、また流れが違っていたかもしれない。
 北海道民は、じっくりと長い目で応援するのが苦手なのかもしれない。
(道民は、ポジティブで新し物好きの反面、飽きっぽいのである!?)

そんな事で、日ハム関係者諸君!がんばってくれたまえ!!
(人ごとみたい?・・・
   私だってちゃんと日ハムを応援しています
   ただ、野球ファンでは無いだけです)

   ********************************

 少し前だが、我家の前の通りに植えられているプラタナスの枝が、業者によってバッサ、バッサと切られ、丸ハゲ状態となってしまった。
  (丸ハゲという言葉に敏感な方、スミマセン)

聞くと、ある方から道路管理者に、このままでは大量の落葉で迷惑だ!という主旨の苦情が入り、慌てて業者に依頼して、大胆な枝切り・刈り込みと相成ったのである。
 相当なパワーの苦情だったに違いない。
(一応、この地域の自治会長もしている私を含め、他の沿道住民には何のお伺いも無く、このお方一人の苦情で行政は動いた訳であるから、私より力があるかもしれない。
      ・・・と関心する場合かなぁ〜?)
 
 このプラタナスは、10年ほど前の道路整備で街路樹として植栽されて、最近ではやっと枝ぶりも大きくなり、形のよい街路樹になってきた矢先であった。日本名ではスズカケノ木と言われ、晩秋には鈴に似た実を付ける。
 この道路は、バブル時期の良くも悪くも勢いのあった頃の計画で、モデル事業として電線の地中化もされたのである。
 つまり、街路樹が大きく育っても電線への配慮が全く不要なのである。
(私は、道の両側でどんどん育ってプラタナスのトンネルが出来れば良いと思っている位だ。)

そこで問題にされるのが、落ち葉である。
大きく育つほど落ち葉は当然増える。プラタナスのような大きな葉は、特に目立つのである。
 私は思うに、そもそも落ち葉を”ゴミ”と思うから気になるのである。
 大体が、拾い出すときりが無い。一風吹くと元の木阿弥であるし、この地方では直ぐに雪が降って来て、除雪と共に無くなるのである。
(まぁ、先のお方に言わせれば、私などただの不精者で片付けられるのだろうが。)

 プラタナスの落ち葉を踏みしめて歩く晩秋のパリのシャンゼリゼ通りを思い浮かべていただきたい。
落ち葉は立派な”景観”なのである。
(そう言うと、まるでパリに行った事があるみたいであるが・・・)



           UP

 そもそも、北海道の市街地には意外にも緑が少ない。
 開拓の鍬が入って100数年、屯田兵として入植した祖先たちは、田畑や居住地の確保のために、原始林を一斉に開墾して生活の基盤を築いて行ったのである。とても景観を優先する余裕など無かったに違いない。
 結果的に、開拓の原始林の中から、樹齢数百年の大樹を市街地に残されていた例は見事に少ないのである。
(北海道の開拓期においては、木材は需要な収入源であり、また冬の貴重な暖房源でもあった)

 そんな歴史的背景があってか、少し街路樹が茂ると、邪魔な存在として行政側に苦情が入り、これでもかと剪定されてしまう事が少なくないのである。
(開拓の時代、私のように横のものを縦にもしない人だらけだったら、結果的にもっと緑が残っていたに違いない。
 ・・・と言うより、未だに開拓が終わってないかぁ)

   ********************************

 今、北海道の観光地は韓国・台湾・中国などのアジア系観光客で大賑わいである。
(以前、ある温泉ホテルに泊ったら客室係のお姉ちゃんが「非常口あっちあるね。夕食何時するか?」って中国人研修生だった。その後夕食会場に行ったら、その殆どが中国からの団体客だった・・・)

 またニセコ町・倶知安町では、スキーリゾートをメインにしたオーストラリア人の観光客の殺到と共に、コンドミニアムなどの建設ラッシュで山の中の宅地の上昇値が日本一になった位である。
(ちなみにコンドミニアムとはミトコンドリアの仲間ではなく、リゾート型マンションの事です)

 そこで当たり前ながら、北海道の自立で必ず語られる重要項目が観光産業である。
 何しろ国内では圧倒的にスケールの大きい自然環境に恵まれている。
(私は、近隣諸国に研鑽?を重ねに渡航した事がそれなりにあるが、北海道には海外の方々にも十分に誇れる景色・景観に恵まれている)

また食材にも同様の事が言える。
 魚介類、農畜産物と素材の質と豊富さは、誰もが認める所である。
(全国のデパートでの物産展で、圧倒的に集客力の多いのが北海道物産展である)

しかしながらである!!
そこを生かしきっていない上に、接客・サービスもどうなってんの?と思う宿泊施設・観光施設が余りにも多い。
(私のようなアバウトな人間が、いつも感じるのだから間違いない!  ・・・さっき几帳面って言った?)

 先日数人で、北海道ではワインで有名なあるまちのレストランで昼食を取る機会があった。
 安いランチセットなど無く、北海道産のステーキが売りで、そこそこのものをオーダーすると、昼食でも5千円程になる。
 とても垢抜けているとは言えない中年のウェターに、折角だからそれなりの肉料理をオーダーした。
 ついでにビールを頼んだら。
「ここはワインがメインなのでビールはありません」
と言われた。
   (ある面、こだわっているじゃないか・・・)

と、言っている内にナイフ&フォークがテーブルに。
何とテーブルクロス代わりに透明ビニール。その上にじかに置くのである。
 せめて、ペーパーナプキンでも持ってくると思っていたが・・・ 
(しかも、ある人にはスプーンが二つ置かれ、ナイフが無かった)
 目を向こうのテーブルに移すと片付けをしているウェイトレスがファブリーズみたいな液体スプレーをビニールクロスにしゅっしゅと掛けて拭いているではないか。

頼んだワインは普通一杯目位は注いでいくものだが、マジにドンとテーブルに置いて行った。

 さて、料理が来た。
スープが来る訳でもなく、メインとサラダとライスが同時にドンと来て、デザートも無い。
 しかもお世辞にも美味しいとは思わなかった。

これでこだわっているのだろうか?
今や海外の高級レストランでは箸がブームである。
フランス料理を上手に箸で食するのが浸透してきている時代である。
 北海道内に本格的フレンチレストランとして進出したレストラン・ミクニだって生ビールもあるし、箸もちゃんとセットしてある。
   (って、1回しか行った事はないが・・・)
私にはビールを出さない事だけにしかこだわっていないと断言できる!
(私はワインも大好きだが、最初はビールと決まっているのだ!  ・・・酒飲みを敵に廻すと怖いぞ〜?)

話が少しそれたが、北海道にはこんな事が少なく無いのである。
 これでは観光立国の原点であるリピーターの増大など絵に描いたモチである。
(リピーターどころか地元の人も行かないのである)

で、長くなったので何のまとめもなく今回はこれで終わる事とする。   (その内?続編を・・・)

   ********************************

 ”KAT−TUN”というグループが売れているらしい。私が”カツン”と読んだら、”カトゥーン”だと言われた。
 ディズニー・ランドをデズニー・ランドと言うオジサンを笑えなくなってしまった。
 (と言うより、自分も立派なオジサンであるが)

 亀梨というお兄ちゃんに人気があるそうである。
TVで見た私の感想は、そこら辺の普通のお兄ちゃんに見えるが、女性陣から見ると全然違うらしい。
(あまり突っ込むと、亀梨ファンを敵に廻しそうなので、この際やめておく)

 ”亀梨”とは”こち亀”で有名である現在の葛飾区亀有の旧地名である。
 元々”亀無or亀梨”だったが、”無し”が縁起悪いので”亀有”に江戸初期に改められたのである。
(オジサンがイケメンのお兄ちゃんに勝てる数少ない武器の一つがウンチクである。
・・・しかし、それはそれで結局嫌われるのである)


      ほぼ月刊コラム TOPページへ