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2006/05/18
市議選を終えて・・・
 更新大幅に遅れ、大変申し訳ございません。
(そんなに待ってる人もいないでしょうが・・・)
前話で発表した通り、わが士別市の市議選に立起する事となり、4月16日の投票日から約1ヶ月が過ぎ、ようやくコラムを書く事に。
 選挙の結果でありますが、結論から言いますと、当選いたしました。
 とにかく、色んな事があり過ぎて、何から書いていい事やら。
 と言っても書けない事も少なからず・・・
ドロドロした政治の世界に足を踏み入れ、特定される方々の中傷につながりそうな事を書く訳にも行かないのであります。
  (何て、その内、書いちゃったりして・・・)

で、市議会関連はいずれブログか何かで、別枠で書いていこうと思っております。
    (いずれって、いつなんだろう?)

今まで、人の選挙をそれなりに手伝った経験はありますが、いざ自分が候補者となると、当たり前ながら事の重大性が違う訳でありまして・・・
 それなりと言うより、いっぱい頑張らないと落ちるのであります。
(何しろ”頑張る”という言葉が一番似合わない候補者だと、一部身内の支持者から言われていたくらいの私ですから・・・)

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立起者21人中14位当選の重み

 わが選挙戦の概要をお伝えしましょう。
昨年9月に旧士別市と旧朝日町が合併して新生・士別市が誕生し最初の市議会選挙でした。
 といっても人口は約2万4千人、今回のみ旧士別市を第1選挙区(定員18人)、旧朝日町を第2選挙区(定員4人)に分け、私は定員18人の第1選挙区からの立起であり、3人オーバーの21人での選挙戦となりました。
 このくらいの街の選挙では、数百票台で当選する訳で、今回の第1選挙区では最下位の当選者の方の票数が479票でした。

小都市の議会選挙においては、数人の候補者で戦う都市部の国政選挙のように、無党派層の票が雪なだれ式に、誰かに集まるという事は、全くという程無い訳でして、地道な支持のお願いの積み重ねが原則となるのです。

いざ支持のお願いに回ると、各候補者は、
やれ「頭の下げ方が悪い」とか「無愛想だ」とか「本人は良いけど家族の○○が嫌い!」とか「お願いに来るのが遅い!」とか、候補者の政策や考えなど、どっかに行ってしまう状況に陥るのであります。
(私の場合は、”緊張感が無い!”と言われました。
  ・・・いつもニコニコ顔の私は選挙に不向きだと痛く感じた所です)

さて、この数百票の争いという小都市での議会選挙での得票数を左右する要因は、当然本人の努力と支持者の後援活動などが大きなものとなりますが、@組織の支援A出身地域の大きさB親戚の多さ・・・が少なからず影響を及ぼすのです。
 候補者の資質や能力が第一では!と思われるでしょうが。 (私自身も、それを言われると・・・)

まず、@組織の支援・・・公党の公認・推薦、労働団体・宗教団体などの応援・票割りなどがあれば、かなり有利なのは否めません。
(今回の次点者が僅か3票差での落選でしたから、組織票が仮に100票あると無いとでは大違いなのであります)

A出身地域の大きさ・・・とは、自治会(町内会)、農村地域などの規模の事で、仮に1,000人の有権者がいる自治会や農村部で、「おらが地域の代表議員!」とまとまり、仮に3割の有権者が支持していただければ、300票の基礎票が一気に出来上がる訳で、わが街ではちょっとした上積みで当選確実となるのです。
(特に農村地域の結束力はハンパなものではではありません。何しろ”農業”という共通のテーマで一致する訳ですから、”布団屋”では足元にも及びません)

B親戚の多さ・・・これは本当に侮れないのでありまして、親戚というだけで手堅い票が集まる上に、
「ウチの甥が立起したからヨロシク!」なんて、力強い親戚が数人でもいたら、思わぬ票数に繋がるのです。
(10万票なんて普通の国政選挙では、親戚票など誤差の範囲かもしれませんが、小さな街の選挙では重要なポイントの一つとなるのです)

さて、私ですが・・・
 @公党、団体組織の推薦等を一切頂かず
 A自治会は100票ほどのミニ自治会で
 B私も両親も名古屋生まれで、姉妹たちの家族
   は市外に住み、直系の親戚はゼロ!
 (カミさんが地元出身なので少し救われましたが)


           UP

 今思えば、大きな支持基盤の無い中、何の確信もないのに、よく出馬したものであります・・・
まるで人ごとのようですが、冷静に考えると結構無謀だったと思う次第であります。
 第1選挙区21人の立起者の中、14位での当選を頂いた結果の重さを十二分に感じている所であります。
(長期にわたって支えていただいた支持者の皆様には、本当に頭が下がるばかりです)

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最年少当選!?

 小都市・町村の議員の平均年齢はかなり高いのであります。
 何しろ今回のわが街の市議選当選者で最年少が46歳の私なのですから。
 この年齢の国家元首も少なく無い中、これで良いのだろうか!?
(惜しくも次点になられた候補者が、私より5歳も若い41歳だったが・・・)

 その一つの要因が、議員報酬にあります。
中規模以上の都市の市議会議員の場合は、議員報酬だけで生活が出来るので、脱サラをして議員を目指す若者も少なくなく、20〜30代の議員も珍しくはないが、我々の街の議員報酬では、脱サラをして立起しても、子育て真っ最中だったりすると、全く生活が成り立たないのである。
 しかもそれなりの選挙費用が掛かり、必ず当選するとも限らないのであり・・・

そうすると私のように本業を持っている者が立起するか、第一線を勇退されたあと立起される場合が殆どとなり、60歳代の新人も珍しくはなかったりしたりする。
 少子高齢化が更に進み、益々小さな市町村議会は高齢化が進むかもしれないのである。

決してご年配議員が悪いと言っている訳ではないけど、もう少し若い議員が増える仕組みを考えなければならないと思う訳でして・・・

私の選挙事務所は、最も若者が多い所だったと思うけど、ご年配者の支持者には、事務所の雰囲気が若すぎ&新しすぎて入りづらいというお叱りを受けました。
(この”新しすぎる”というのは、パソコンなどのOA機器がずらっと並んでるのを見て、ついていけないと感じたそうである
   ・・・えっ! たかがパソコン、されどパソコンである)

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保守?革新?

選挙中から、「お前は保守か?革新か?」と良く聞かれた。
また、「市長の与党議員か?野党議員か?」とも。
(私は市民党です!とか無色透明中間です!とか是々非々主義ですとか言っていた。  
     ・・・ちなみに今でも言っている)

国政においては、民主党の代表が小沢氏となり、私にしてみれば、自民党が第1保守党、民主党が第2保守党と思えてならないのである。
 いわゆる革新と言えるのは共産党とせいぜい社民党くらいではないだろうか?
(それでもこの田舎議員でも何とか色付けをしようとする人の多い事多い事!)

 ご存知の通り、国政においては総理大臣は国会議員の首班指名(衆参両議院の投票)で決まる訳であり、数の原理からすると通常第1党から総理大臣が選ばれる事となり、第1党および連立している政党は、総理大臣の与党として内閣を支えるのが当然である。
 しかしながら、地方議会では、首長(知事・市町村長)と地方議員は別々に直接選挙で選ばれるものである。
 例えば市議会議員は、市長を始めとする執行機関のチェック機関としての機能を果たす事が最大の責務の一つであり、そのために選挙で選ばれてきた訳であって、そもそも与党・野党という言葉はなじまないし、私は市長の与党議員だから、市長には遠慮して質問はしない・・・などとなれば本末転倒である。
 (何でもかんでも、国政の縮図にしないでよ〜)

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ところで、”保守”って辞書で引くと、「旧来の考え方を守る事」とある。
    そんなに守るものってなんだろう?
”革新”を引いてみた。
  「現状を改革する事」と書かれている。
「改革なくして成長なし!」と叫んで5年を越えた小泉政権こそ、辞書の通りに理解すると、革新政権という事になる!?


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