エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2006/02/07
偽装・疑惑・虚偽を考える
 ここ半年ほど、わがショッピング・サイト
エコロジーふとんグッスリーの販売が好調である。
   (目標が低すぎるのかもしれないが・・・)
なんたって、有料ショッピング・サイトには一切登録をしていない。(ただのケチ?)
しかし熱心な人たちが、検索サイトで寝具に関する検索ワードを入力して、「グッスリー」にやってくる。
(こんな好き放題コラムを書いているが、リピーターや紹介でのお買い上げも多いのであります。
      嘘みたいだが本当です!)

実は、1年以上前だったと思うが、ライブドアから、1年間タダだからライブドアデパートに出店しませんか?と連絡が来た。
タダという言葉には実に弱い。直ぐに出店をした。
 しかし反面、タダには欠点もある。
どうせタダだから力が入らない。ろくなページも作らないでほったらかしとなってしまった。
 当然、何の反応も無いので今年に入って閉鎖をしたらあのライブドア騒動である。
(このホームページのレンタルサーバ維持費は安いといいながら当然有料である。それなりに更新しているはお金が掛かっているからだったりして)

 そのホリエモンが電撃逮捕されて半月が経った。
出るは出るは、毎日のように新たな疑惑が報道されている。

わずか2年程前、庶民にしてみれば突如現れた若きホリエモンへの期待感 VS 既存抵抗勢力とも言える構図の中で、既存プロ球団オーナーの冷たさといい、日本放送株取得に関するフジテレビの日枝会長の態度といい、
    「ホリエモンのどこが悪いの〜」
 と感じた人が、若い人を中心に少なくなかった。
(私も少なからず思っていた・・・何しろ若いし?)

結果的に、球団オーナー達の選択も、日枝会長の抵抗も、今になってみれば至極正解な判断だったという事になる。
(最近、日枝会長をTVで見ると、いいオジサンに見えてくるから、人間とはいいかげんなものである)

「彼が若者達に与えた勇気や夢までもは否定するべきではない!」と言う意見も聞くがどうだろうか?
 次々と発覚される疑惑を総合すると、そもそもライブドアというほとんど本業実態の無い会社を、M&Aという企業買収などの手法を通して、虚偽と偽装で株式時価総額を吊り上げ、肥大化してきたのである。
 M&A自体が否定されるものでは無いが、法律・法令を無視した経営が根幹にあるとすれば、肯定する要素は何処にも見つからないし、これをIT企業の一つとするなら、本来のIT企業にとっては甚だ迷惑千万にほかならないのである。
(そうそう、IT布団屋?としては一緒にされたくないから、ライブドアデパートから退去したのです!
      ・・・ちょっと空しい!?)

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2001年9月、日本でBSE(牛海綿状脳症)の発症牛が見つかった。
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病という恐ろしい病気の感染源になると言われている。

 そこで、必ずしも確実では無いと言われる全頭検査が始まった。
 不謹慎ながら、私はチクロ・サッカリン時代から生きているので、ガンで死ぬ確率より、たまに美味い牛肉食べて死ぬ確率の方が、桁はずれに低いと思っている。これではBSE問題を語る資格はそもそも無いのである
      ・・・って言いながら続ける
 (それよりもチクロ・サッカリンって知ってる?)

 当時の農水大臣は武部勤氏であった。
武部氏が「牛肉は安全!」とアピールするため、厚生大臣時代の管直人氏が、O-157事件でカイワレ大根を食べたように、焼肉を食べるパフォーマンスをした事を覚えている方も多いハズ。
 そんな事で、食への不安が払拭される訳もなく、かえってヒンシュクを買ったのであった。
 さすがに、鳥インフルエンザ問題で、「鶏肉は安全です!」って所管大臣がフライドチキンを食べるパフォーマンスはしなかった。
  (政治家も大いに学習されたのである)

ご存知、その武部氏は昨年の総選挙で、自民党の幹事長として辣腕を振るった事で赤丸急上昇したお方である。
 小泉首相の”偉大なるイエスマン”と自らを評する所など、もはや評価を超越している。

 ここの所、ライブドアのホリエモン擁立問題にはじまり、多くの場面で野党はもとより与党内からも批判の的となり、防戦に追われている。
(顔を紅潮させて反論している所を良く見るが、武部氏の政治的立場より、もう少し血管を気にされた方が良いと思ってしまうのは私だけ?)

さて本題に戻るが、その後米国でBSEに感染した疑いのある牛が見つかったことを受け、2003年12月、日本政府は米国からの牛肉の輸入を、安全が確認されるまで一時停止をした。
 当時、米国産牛肉は輸入牛肉全体の半分近くのシェアーを占め、牛丼店・焼肉店などの外食産業を始め、食肉流通業界に激震が走ったのである。
(我家の場合は、元々輸入牛は食さないので何の問題も無かったですが。
 って国産牛も殆ど食べない・・・ただの貧乏?)






           UP

 それからちょうど2年経った昨年12月、米国産牛肉の輸入再開に対して、そのずさんな管理体制を危惧して、多くの反対論があった中、それを押し切って政府は再開を決定した。
昨年11月に来日したブッシュ大統領への手土産とも皮肉られもした。

そもそも、牛の誕生月の管理すら殆ど行われていない米国だが、20ヶ月以下の牛は安全という事で特定危険部位を除去する形での輸入再開に決着がついたのである。
その月齢の判別方法も肉の色や骨の状態で見分けるという、何とも不確実な方法である。
検査官が”20ヶ月以下!”と言えば、それでOKなのである。
(場末のキャバレーの厚化粧ホステスが、真っ暗な店の中で”わたし20歳”と年齢詐称するのとは、事の重大さが違うのである)

その輸入再開直後に、危険部位の混入が発覚し、再び輸入停止となった。

特定危険部位の脊柱(背骨)が混入していたのが理由だが、米国の検査官が、政府間で決定した日本向けの輸出基準をよく知らなかったのが原因という何ともお粗末な話である。
 でも基準は知らなくても、検査官はしっかりと証明書を付けていた。
(風俗店のビラじゃあるまいし、何でもかんでも貼ればいいてってもんじゃないのである!)
 これでは、20ヶ月以下の牛肉という判別も、合意の通りなされていたのか、甚だ疑問である。

病原体である異常プリオンが蓄積しやすい脳や脊髄などが特定危険部位とされているが、今回の脊柱の混入は、単なる部位の仕分けミスと判断して良いのだろうか?
 そもそも脊柱内の髄液に蓄積される異常プリオン。取り除く際にその髄液が食肉部に飛散・汚染しない事が最も重要な事であり、脊柱が堂々と?混入するという事は、加工処理方法の危うさがうかがえるし、危険部位の混入さえなければ良いというものでは無いのである。
 仮に、今回の事が日米の立場が逆で、日本の不手際でアメリカの輸入業者に損害が与えられたとすると、訴訟大国の米国の事だから、莫大な損害賠償訴訟を起こされる可能性だって少なく無いのである。    (立ち上がれ!吉野家!?)

と言うより、最初の輸入停止より既に26ヶ月経っている。
米国がその頃から生まれた牛の一部でも、将来の日本向けとして月齢管理さえしていれば、とっくに月齢の問題はクリアーされていたのである。
 そうした努力もせずに、欧米の常識で日本も輸入しろ!と再開を迫っても、今回日本の消費者に与えた負のイメージは簡単に払拭されるものでは無いと思うのである。
 米国が強引に輸入再開をさせた所で、わざわざ不信感高い米国牛を販売するスーパーは殆ど無いと思われるし、外食産業もしばらくの間は”オーストラリア牛”や”国産牛”をPRすると予測できる。(かつて、国内のBSE問題で輸入牛を国産牛に偽装して、補助金を騙し取った”牛肉偽装事件”があったが、輸入が再開されると米国産牛を国産牛って偽装する業者が出てくる可能性がある・・・
 何しろ偽装ますます大流行のわが国であるから)

つい先日、国際獣疫事務局(OIE)は、現在の30ヶ月以下の基準を撤廃し、年齢に関係なく骨無しの牛肉を自由に貿易できる基準改正案を加盟国に示した。
 これを根拠に米国は、対日圧力をまた強めてくる可能性が高い。
 欧米が考える牛肉の安全基準の良し悪しは別にして、米国が日米で合意した輸入基準をまともに守らなかった事が問題なのである。
 仮に30ヶ月に緩和した所で、根本的な検査体制の見直しがなされないなら、信頼する状況にはほど遠く、圧力をかける以前の問題なのである。
(厚化粧ホステスが、”わたし実は30歳!”と言った所で、もはや誰も信用しないのである!?)

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 最近、変なオヤジが良くテレビに映る。
圧倒的に変なのが、ご存知”ヒューザー”の小嶋社長である。
 ”茶番劇”とは彼のためにあるような言葉である。
数珠を持って、国会の承認喚問に現れるなど意味不明である。
 しかも「刑事訴追される恐れがある」と殆どの証言を拒否。
 つまり悪事を隠す都合上、ここで何か嘘をいうと偽証罪に問われるので言えないという事である。
 その直後、偽装物件を見逃したのは自治体の責任として、18自治体に139億円の損害賠償訴訟を起こしたのである。
(”盗人たけだけしい”も彼のためにあるような言葉であります)

そこに強敵のライバルが出現した。
東横インの西田社長である。開き直りとも取れる最初の記者会見から、一転して涙の記者会見。
 記者の質問には、具体的な事は何一つ言わず
「私が全て悪いのです」一点張りである。
 これで誠意を感じた人がいるのだろうか?

 このお二人、言動の急変さや異様さも然る事ながら、責任感のカケラも感じない。
   「バレなきゃ、まだまだ行けたのに〜」
って今でも思ってるに違いない
 
追伸、ハーレムおやじもそう思ってるに違いない。



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