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2004/12/23
過失割合 100対0 のジンクス
 2004年も、間もなく終わろうとしています。
思い起こせば、何かと大変な年でありました。
  (ネタには困らなかったと言うか・・・)

第42話での通り、免停になるは、台風で工場の屋根は壊れるは(未だに業者が忙しく、完全復旧しておりません)、パソコン上の業務データは吹き飛ぶは(これまた未だ復旧しておりません)・・・
 9月の台風直後の葬儀委員長は、10月、11月と3ヶ月連続となりました。 (南無阿弥陀仏)

あとは、静かに2004年が過ぎていくのを待つのみであります・・・
  (とっくに厄年は終わっているのになぁ?)

が、神さまは一体何をやっているのでしょうか?
(ろくに信仰心も無いのに、夏の神社祭りの祭典委員なんて受けたのが、災いしているのだろうか?)


それは今月、12月のとある日でした。
仕事で稚内への日帰り出張での事です。
天塩町という街を抜けて、稚内まであと40分ほどの殆どが直線の見通しの良い道道(どうどう)を、愛車ハイエースでの運転中でした。

この道道は、8月末にスピード違反で免停が確定した路線で、私にとっては鬼門のような道である。
      (もうこの道は通らんぞぅ!)

この日の路面状況は、道北地方の12月の典型的な”つるつる”のアイスバーン状態であった。
(どうして”アイスバーン”というドイツ語を使うのだろう? アメリカ生まれのアイスクリームが”ハーゲンダッツ”というドイツ語っぽい名前を使うのと、何か関連があるかもしれない!?)

そうそう、第12話で書いた月までの距離38万kmを目指していたハイエースは、この春記録達成目前に廃車になっております。
けっして事故った訳では無く、知り合いの自動車整備屋さんが、上質の全く同型のハイエースの中古車を見つけてきて、取り替えてしまったのです。
     (やっぱり月は遠いなぁ〜)

 で話は戻って、鬼門であるこの直線道路を、愛車”2代目ハイエース”で当然安全運転をしていた訳ですが、前を走っていたライトバンが急に減速。なにしろツルツル路面ですから十分に車間距離を取っていましたが、何だか不安で私も減速。

すると前車はウィンカーも点けず、道路左側に寄りほぼ停止。追い禁でない60km制限のその道を後続の私がいっしょに停車してもしょうがない。
 そこでその車の右側を通過する体制に入ると、何とその車はまたウィンカーも点けずに右90度直角に動き出すではないか!
    (ここは交差点でも無いぞ〜!)

ブレーキを踏んでクラクションを鳴らしてももう遅い。スピードは落ちていると言っても、ツルツル路面じゃ急ブレーキは殆ど無効で、両方の車線を塞いだ状態のその車の側面に”ドーン”と衝突。
 (お陰さまで?ABSもエアバックも付いて無いハイエース。マジに死ぬかと思った)

 前車の前にも後にも、通り抜けるスペースも無く、せめて運転席真横にぶつけるのを避けるのが精一杯で、そのライトバンの右側後部と我がハイエースの正面との衝突となりました。
ボンネットが無く、エンジンが運転席下部にあるハイエースのようなキャブオーバー型のワゴンは、前部は鉄板1枚で、ちょっとした事故でも大けがをするのである。
   (と冷静に解説している場合では無い)

で、そのライトバンは衝撃で道路脇斜面に落ちてしまい、私の車は道路上で停止。
とりあえず、私の車は動くので道路脇に移動。

私は衝撃で、指をどこかでちょっと切っただけで、首も回るし、手足は動く。
(マジにスピード落としてて良かった。仮に60〜70kmでぶつかっていたら、今頃は・・・)

車を降りて、愛車ハイエースの前部を見て見ると、助手席側がかなりいかれている。
(チェッ!セコハンと言っても結構綺麗な車だったのに〜)

斜め45度に傾いたライトバンを覘きに行くと、運転手Aさんは額から血を流して放心状態。
もしかして、結構なケガかもと・・・
「大丈夫ですか?」と声をかけてみると、車から這い出て来て第一声・・・
「いやぁ〜、スミマセン。ぼーっと考え事をしていて」
   (怒りつけるよりも、気が抜けてしまった)

聞くと、忘れ物を思い出して突然Uターンをしようと思ったらしい。(考え事しながらUターンするなよ!)

額を少し切った以外、Aさんにケガは無いようで取り合えず一安心。携帯で110番して、警察を待つ事に。
(お互い車の中で、警察が来るまで待つこと30分以上。何だかどんどん寒くなってくる。
衝撃でヒーターがやられたらしい。何でこんな目に合わなきゃならないんだ!)

やっとパトカーが来て、事情聴取。
(相当の事故と思ったのかご丁寧に3台も来た)

           UP

私からしてみれば100%Aさんの過失と主張。Aさんも自分の過失を最初から100%認めているのに、1人の警察官が私に向かって「アンタも悪い! そういう不可思議な動きをする車が前方にいたら、いつでも止まれるように最徐行する義務がある!」って怒っている。

「どこにウィンカーも出さないで、急にUターンする車がいる事を予測しながら運転する人がいるんですか!」って私が言うと
「アンタの気持ちもが分からんではないが、そういうものなんだ!」って
(そんな事まで予測しながら、皆で最徐行しながら運転していたら、街中大渋滞になってしまう)

一通りの調書が終わって、警察官が「人身事故扱いにしますか?物損事故扱いにしますか?」って聞いてきたのでした。

どうみても過失割合が圧倒的に高いAさん。
(あの警察官はあんな事言うが、私からすると過失割合は100:0である!)
この後わたしに打撲症状でも出てきたら、健康保険の利かない交通事故では、自動車保険を使わないと100%自己負担になってしまう。

当然、「人身事故扱い!」って言いたかったが、思わぬ落とし穴に私は気づくのでした。

そう、私は9月に30日免停を受けたばかりで、ここで人身事故の当事者として何らかの過失が認められると、最低でも安全義務違反2点+軽症事故2点の計4点の違反となり、何と60日間の免停がやってくるのです!

私は思わずAさんに「物損事故にしましょう」と・・・
圧倒的加害者であるAさんは、私に後から「あっちが痛い、こっちが痛い」と言われる心配が無くなる訳だからもちろん即、物損事故扱いに合意したのでした。

「何だかな〜」
軽い打撲症状が出る事よりも、60日間免停は業務上大きな影響が出るのであります。
    (あ〜あ、最低の選択じゃん!)

ボロボロになったハイエースですが走行に問題は無く、稚内への用事はキャンセルしてヒーターの殆ど効かない車で、外気温氷点下の中、震えながら3時間運転して帰ってきた次第であります。
 おかげで完璧に風邪をひいてしまいました。
(これって人身扱いにしてたら、風邪薬代を自動車保険でみてくれるのだろうか?)

で、今何となく首の後ろが重いのでありますが、今年になってひどくなった四十肩かもしれないし・・・

物損扱いとなった今回の事故で、お互いの自動車保険会社の判断は、結局の所、私には事故を回避できる状況に無かったということで、 過失割合100:0(もちろん私がゼロ)という事になりました。
(当ったり前じゃぁ〜、でも腰もちょっと痛かったりして・・・)


そう言えば、今回の事故で思い出した・・・

先代のハイエースを買った直後に、タンクローリー車の後で信号待ちをしていたら、突然ローリー車がバックしてきた。
「あ〜!」と言ってる内に「ドスン」。新車のハイエースの前部が大破。

ローリー車の運転手は交差点左からの右折大型車に気を使って、後も確認せずバックしたのでした。   当然過失割合100:0!
ボコボコのハイエースで3時間かけて帰ってきた記憶がございます。


8人乗りのワゴン車を買った直後にもあった。
とある団体の山形での全国大会に、5人でフェリーを使って東北観光を兼ねて3泊4日で出かけた時である。

 いざ出発! 友人が運転。私も含め4人が乗ったその車が、最後の5人目の友人を拾いに自宅の敷地内に左折しかけた瞬間。前を全く見ていなかった営業マンが運転するライトバンが殆どノー・ブレーキで「ドーン」と後から追突。
 後部のハッチドアもバンパーも”くの時”に凹み、後部の床まで盛り上がったが、奇跡的に、ライト廻り・駆動系・排気系をはずし自走可能。
 
 これも当然過失割合100:0なので、レンタカーを借りて行っても、相手の保険で保証される訳だが、何しろフェリーの時間までそんなに余裕が無かったので、ベコベコのワゴン車で東北を1周してきたのを覚えております。
 そうそう、呑んだくれツアーで気がつきませんでしたが、帰ってきたら一人が剥離骨折で、私ともう一人が頚椎捻挫でした。 (笑う所じゃないですよ)


と、車を替えると、過失割合100:0の事故に巻き込まれるらしい。なにしろこれで3回連続である。
これがジンクスならいらないよ〜!

     とりあえず、早く来年になれ〜!



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