エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2004/08/15
猛暑なので地球温暖化を考える
 全国的に猛暑の中、北海道のこの夏も4年ぶりの猛暑で、道北のこの地でも連日のように30℃を越える”暑〜い日々”が続いた。
 35℃どころか40℃にもなる本州の皆様からは「そんな程度で、ざけんじゃない!」ってお叱りを受けるだろうが・・・

 世界的にも異常気象で、スペインやポルトガルでは何と50℃を記録したそうだ。
そんな所と較べたってしょうがない。暑いのがキライな私にとっては、暑いんだから暑いのである。
    (ちなみに寒いのもキライである)

で、『年金改革法を斬る? 後編』を書くのは暑かったので後回しにして、異常気象・地球温暖化について考える事とした。 (毎晩、冷たいビールを呑まなきゃならないので、年金問題なんて考える暇?が無いのです)

この5月に公開された、アメリカハリウッド映画
『THE DAY AFTER TOMORROW』(英語にするとかっこいいが直訳すると”あさって”である)がある。
大気中の炭素ガス濃度の上昇による地球温暖化が進み、地球規模の異常気象・巨大嵐・暴風雨から氷河期へ一気に進むというSF映画である。
   (自慢じゃないが私は観ていない)

この映画をネットの検索サイトで日本語で探す場合は”トゥモロー”とだけ入力すれば一発見つかる。
ちなみに、”トモロウ”と間違って入力するとペットの犬や猫「トモトウ」のホームページが出てくる。
 また、”トモロヲ”と間違って入力すると、あのプロジェクトXのナレーションでお馴染みの田口トモロヲ氏関連のサイトがずらりと並ぶのでした。
     (そんな間違い方はしない?)

とにかく私たちが息をすれば吐いている二酸化炭素は産業革命以後、特にここ半世紀において鰻上りに増えていて、その温暖化効果により地球は益々暑くなるというのが、現在の主流な説である。
 (ダラダラ汗かいて、肩でヒーヒー息しているそこの誰かさん! 無駄にメシ食ってると地球温暖化を大いに進めてる事になるのです!?)

いろんな予測値があるが、100年後には地球の平均気温は2〜3℃上昇すると言う説が多い。
 これはあくまでも、地球平均の話であり、地球上の気流の流れや海流の流れが温暖化と共に大きく変わり、寒くなる所もあれば、うんと暑くなる所も出てくるらしい。

ちなみにある予測によると、日本は平均より更に暑くなると予想されている。
北海道や山間山岳地帯を除く殆どの所が、亜熱帯の気候となり、九州などでは暑すぎて日本の水稲は作れなくなるらしい。

 そうなると、北海道は現在の東北位の気候となり、最高のコシヒカリ産地となり、稚内がリンゴの名産地となり、旭川の名産がサクランボ”佐藤錦”となり、札幌名物が牛タンになるかも?しれない。

何て、言っている場合では無いらしい。
我々はここ数10年の温暖化を身を持って感じているが、実に過去100年間の平均気温の上昇はたったの0.3〜0.6℃に過ぎない。
(たとえば4℃の上昇と言えば、41℃のお風呂の湯を45℃にすると考えれば実感がわく。ぬる湯好きの私には絶対に入れない!・・・関係無い?)

温暖化は、熱中症・日射病の増大はもとより、マラリアなどの感染症の拡大、集中豪雨・洪水・干ばつ・渇水の多発、台風・暴雨風の巨大化、海面上昇、そして食料危機・・・  と、その予測された悪影響は、枚挙にいとまが無い。
 (世界的規模で、今年の夏は猛暑・冷夏、洪水・干ばつなどの異常気象が多発しており、やはり更なる温暖化現象の前兆なのだろうか?)

もっと恐ろしいSF的予測としては、平均2000mもある南極の氷が温暖化によりヒビ割れして、そのほんの端っこが海にドボンとずり落ちた場合だ。
 端っこといっても四国くらいもあったりして、その衝撃は数100mの巨大津波となって、北半球の沿岸部まで襲う事となるのである。
あらゆる国の沿岸部の都市は壊滅される訳だ。
日本でも東京・大阪・名古屋などの沿岸部の都市は壊滅状態となり、国家も経済も一瞬にして”無”となるのである。
(ウチは山間部で良かった!何て言っている場合では無い)

もう一つのSF的予測が、前出の映画『THE DAY AFTER TOMORROW』のように、急激な温暖化が一気に氷河期へ向かうという予測である。
 極部の氷がいっきに海に融け込むような事があれば、急激な海水温の低下と共に、地球の平均気温が急低下するという事も考えられる。
(そんな事は絶対ありえないと言う科学的説があるので、そっちを信じましょう)

その温暖化ガスの増加の主因は、石油・石炭・天然ガスなどのいわゆる化石燃料の燃焼と、二酸化炭素を吸収する森林の減少というのは、とっくに分かっているのである。



           UP

そこで1997年京都議定書と呼ばれるものが地球温暖化防止京都会議で作られ、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを、2008年から2012年までに、日本・アメリカ・EUなど先進国(39力国)全体で、1990年に比べ5%削減する事に決めたのである。
  (何と、アメリカは離脱してしまったが・・・)

 その議長国日本が自ら掲げた削減目標6%を、このままじゃクリアするのが難しいようである。
(この際、目標達成のために日本酒は冷酒・熱燗をやめ常温で、ビールもワインも常温で呑む事にしてエネルギーを節約! それよりビールには炭酸ガスがいっぱい入っているからどうしよう?)

そもそも、石油は、海底に積もったプランクトンや藻の死骸が約2億年から6千万年かけて出来たものらしいが、20〜21世紀のほぼ200年で使いきろうとしている訳だから、罰が当たってもしょうがないかもしれない。
(モルトウィスキーなら、12年・18年と寝かせれば十分熟成されるが、石油は熟成?に数千万年かかるんだから、ちょっと待てない訳である)

そこで、化石燃料を使わないクリーン・エネルギーとして風力・太陽エネルギー・地熱・バイオマスなど、多くの方法が既に実用化されている。
(太陽エネルギーと言えば、電卓についた太陽電池が身近であるが、先日そのボタン電池が切れて暗い所で使えなくなり、100円ショップにボタン電池を買いに・・・  
電池を買って、ふと近くの棚を見ると同じような電卓が100円で売っているではないか!)

 しかしながら、このクリーン・エネルギー分野は製造・発電コスト等がまだまだ高く、十分な普及とは言えないのが現状である。
 経済優先の競争社会では、経済効率を最優先するあまり、温暖化問題がここまで深刻になってきても、個々の企業での対応は、殆ど限られているのが現実なのである。
 
 ここにきて実用化に向けてかなり前進してきた技術で有望なクリーン・エネルギーが燃料電池である。(比較的古くからある技術だが、最近は自動車に載せたり、ノートパソコンの電源にしたりと、小型化の技術が確立しつつある)

 中学の理科の実験で習った”水の電気分解”というのを覚えているだろうか? 水に直流電気を通すと、陽極(+)から酸素、陰極(−)から水素が発生するというものである。 (覚えてない?)
布団屋には良く分からないが、燃料電池とはその逆の原理で、水素と酸素を化学反応させて電気を取り出す装置である。何と発生する副産物はただの水である。電池と言うより発電機と考えた方が分かりやすい。

つまり、酸素は空気中に無尽蔵にあるので、水素さえ確保すれば良い訳である。
 その水素は太陽電池や風力などの太陽エネルギーで作った電気で、海水を電気分解し水素を回収して、酸素は大気中に放出すれば良い。
 その水素を使って燃料電池で発電すると、酸素を使うわけだが、電気分解時に放出している訳だから、地球規模ではプラス・マイナスゼロと言う事になる。
 電気分解に使われた水も燃料電池で再合成され地球に戻るという究極のクリーン・エネルギー!
結局、得られた電気の元は太陽エネルギーと言う事になるのである。  (う〜ん。分かった?)

と夢のようなシステムだが、太陽電池パネルなどの発電効率アップやコストダウン、電気分解の飛躍的効率上昇、水素の運送・流通体制の確立、そして何よりも燃料電池のコストダウンなどなど、解決しなければならない問題が山積している。

年間約1兆ドル(110兆円)と言われる世界各国で使われている軍事費の、ほんの数%でも、クリーン・エネルギー分野に回せば、このような問題の解決に相当の進展が見られると思うのだが。
(国・民族間の紛争・戦争に莫大なお金を使っている内に、人間が住めない環境になるかもしれない)

 水素を使わず、ガソリンや天然ガス、アルコール等を燃料電池に使う方法も進められているが、発生する二酸化炭素等の問題や、そもそも化石燃料を使うのであれば、根本的解決にはならない。
(戦争大好きなどこかの国の大統領なんか、石油メジャーが大きな支援組織だったりして、そんな事も世の中理想的に進まない背景かもしれない)

かつて地球の歴史の中で、殆どの種が絶滅する大絶滅期が幾度かあった事が知られている。
 人間が原因で次の大絶滅期を迎えようとしているのかもしれない。
それを選ぶのも選ばないのも人間である。

なぁ〜んて事、真剣に考えれば考える程、子孫を作るのは「子供にとって可哀想!」って考える若夫婦が増え、ますます少子高齢化が進む可能性があるのです。

で、次回は『年金改革法を斬る? 後編』をいよいよ書くのであります! (たぶん)



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