エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2003/04/05
選挙の不思議
統一地方選挙がいよいよ本番である。
私は、ひょんな事から、地元の商店から出ている数少ない市会議員さんの選挙を、事務局の一人として少し手伝っている。
 こんな性格の事務局だから、何の緊張感も無いお気楽事務所で、こんなんでいいのだろうか思いつつ、我がまちの市議選は昨年何とか終わりました。
 が、統一地方選挙がワイワイと始まると、選挙の矛盾・無駄をちょっと考えてしまう今日この頃なのだ。

選挙カーの矛盾

選挙の公示日から投票日の前日まで、日本では朝8時から夜8時までの12時間、いわゆる選挙カーでの連呼が許されている。しかも、この選挙カーに関する多くの費用は税金で賄われている。
 
 で、広い選挙区内を選挙カーの中から候補者の政策を訴える・・・と言うのは違反で、法律で移動中の選挙カーから政策は訴えてはいけない事になっている。
まぁ、だらだらと政策訴えたって、移動する車じゃ意味ないけど。 だから、移動中の選挙カーからは候補者名の連呼と「御願いします!」「ありがとうございます!」「がんばります!」の3点セットに自ずとなってしまう。

政策を訴えたい場合は、車を止めて行わなければならない。これが街頭演説というやつである。
 大都会の選挙戦のように、繁華街で街頭演説でもすれば聞いてくれる人もいるし、仮に誰も聞いてくれなくても大勢の通行人が前を通り過ぎるだけでもやりがいがあるというもんだ。ストーリート・ミュージシャンの気持ちと同じである。

 一方、田舎の選挙では事前に支持者を集めておかないで街頭演説をしようものなら、街路樹や野良猫に政策を訴える事になる。これはけっこう空しいものである。 田舎にストーリート・ミュージシャンがいないのもうなずける。
結局の所移動による連呼が中心となるのです。
最も政策を伝えなければならない選挙戦の貴重な時間の殆どを、戸別訪問が禁止されているこの国の候補者は選挙カーに乗っているという事になるのです。

 田中さんの家の前を、選挙期間中にA候補の選挙カーが3回、B候補が5回、C候補が7回通りました。だから田中さんはC候補に投票しました・・・
何て事になると思っている人がいるんだろうか?

ちなみに昨年の我が市議選の陣営は、支持者の方々に「選挙カーが来なかった!」と怒られない最低限度の行程にしてしまいました。
おかげで元気なウグイス嬢の皆さんは、何だかすご〜くもの足りなそうでした。(スミマセン)


選挙ポスターの矛盾

日本の国土の約22%を占める北海道。知事選のポスター掲示板の数は実に17268箇所だ。
一人で一日12箇所ずつ張ると4年かかってしまい任期が終わる計算だ。 その中には、一日ほとんど車も人も通らない所や、道路脇から随分離れた所にある掲示板も少なくない。

そもそも私は掲示板の前に立ち止まって、ポスターをじっくり見入ってる人など見た事がない。
これが”アヤヤ”や”キムタク”のポスターだったら別だろうが(その前に剥がされて無くなる?)、油ぎったオッサンの写真を並べても興味が沸かない・・・
じゃなくて、何とも無駄ではないか。ポスター作成と掲示板の作成・設置の費用も全て税金である。

候補者の顔は選挙公報や新聞やテレビ、そして乱れ飛ぶ各陣営のパンフレットで十分用が足りる。ポスターには名前とキャッチコピーがある位で、あんなもので投票行動が決まるのであれば政策なんていらない。
この際、奇を狙って横顔とか全身とか後姿ポスターなんて作る候補でも出て欲しいものだ。
      (いる訳ないか?)

私がポスターを見るのは、自分が支持している候補者のポスターが雨風で剥がれていないかを見るくらいである。

           UP

後援会入会書の矛盾

選挙に向けた後援会事務所を立ち上げると、一番最初に作るのが後援会入会書とパンフレットである。
この入会書を通称”単票”と呼ぶ。
この単票を否定するものでは無いが、本当の支持者に記入をいただくのが本来であるが、そうでは無い場合が少なくない。

職場の仲間や、知り合い・親戚などに、単票への記入を頼まれた経験がある人も多いはず。
 経営者や上司に頼まれればとりあえず書く人もたくさんいる。頼まれた陣営には全て書いている人も結構いる。
 そりゃそうだ。実際誰に投票したかは本人にしか分からない訳だから、妙に拒んで嫌われたくないというのも一つの考えである。
 後援会も後援会で、その辺の歩留まりを票読み分析しながらとにかく単票を集める。 
もはや「キツネとタヌキの・・・」の感である。
それで、タヌキおやじみたいな政治家が多いのかもしれない。


何だか、またまた長くなったので選挙話は終わりにしまして、オマケです。
  (こんなに長いのに、まだあるのって?)




 電子手帳、PDAと最近の先端を奔るビジネスマンはスケージュール管理もIT時代でありますが、私はと言うと、未だに”ただの手帳”である。
これにはれっきとした訳があるのです。

 普段、私はスーツやジャケットを殆ど着用しない。トレーナーやTシャツなど着ている訳だから、当然上半身にはポケット類が皆無である。
その上、タバコを吸わない私は当然セカンドバックなども持ち歩かない。
で、どうするかというとズボン(殆ど綿パン)の前後のポケットで全てを持ち歩く。

ちなみに右前のポケットには携帯電話が入っている。今やめずらしいストレート型で当然カメラなんて付いていない。
先日飲み屋のおネエちゃんに「超古〜い!」と言われた。私は携帯歴10年でアンタが小学生の頃から携帯とつきあっている訳で、今日初めて会ったアンタにそんなふうに言われなくても・・・

続いて右後ろのポケットにはサイフが入っている。ちなみにヴィトンのダミエ柄だ。(意味深!?)

 そして、左後ろに手帳が入る。
変わりに高価な電子手帳などを無理やりポケットに入れて使うという手もあるが、イスにでも座ろうものなら、ひん曲がるのがオチである。
 さて、少し大袈裟だが、私はこの手帳無しには生きていけないのである。
何しろあらゆるスケジュールを書き込んである。
自慢じゃないが書き込んだ瞬間忘れてしまう特技を持っているので、毎朝、今日の予定を手帳で確認する事で一日が始まるのである。

 呑んだくれて帰ってきても必ずと言う程入浴する私は、それらを全部ポケットから出して、洗濯カゴに衣服を入れる。しかし稀に何故か手帳だけを抜き忘れる事がある。それで、どうなるかというとお察しの通りである。
 つい先日、その悪夢が再来した。カミさんが洗濯機のフタを開けてビックリ! 粉々に溶けた白い紙クズがびっちりと・・・
今回は見事に全部溶けてしまいました。

私は言いたい!最近の手帳メーカーは紙質を落としてすぎである! 前回も前々回も殆ど溶けずに残っていたのだ。   (これってやっぱ逆恨み?)

これから暫らくの間、何の連絡も無く欠席する会合等が続くかもしれませんが、そう言う訳ですので皆さんよろしく・・・




      ほぼ月刊コラム TOPページへ