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2002/12/26
酒とタバコと・・・『タバコ編』
 2002年が終わろうとしています。思えば私のご幼少の頃は21世紀と言えば”鉄腕アトム”や”鉄人28号”で描かれた輝かしき未来社会の”夢の世紀”が到来するハズでした。
そして21世紀が到来して既に2年が終わり、いったい現実とは何なんだろうと思うのであります。
で、この年末にあたり前回に続きタバコ税に関して云々と言うのも何とも夢の無い話かもしれませんが、まぁ、行きがかり上お付き合いの程を・・・

 タバコの歴史を紐解くと1492年にコロンブスがサンサルバトル諸島に大西洋を横断して到着。
彼が黄金の国ジパング(日本)と勘違いをして着いたその土地から持ち帰ったという説が一番有力であります。
思えば現在世界一の喫煙大国日本と妙な縁がそこら辺から既にあったのかもしれません。
 16世紀に入ると、ヨーロッパではタバコは薬として皮膚病・偏頭痛・ガン・歯痛やペストの予防に効果があると言われたとんでもない時代もあったようであります。
 日本には16世紀中頃、ポルトガルから種子島に伝わったあの鉄砲と共に上陸したと言う説と、17世紀の初めにフィリピンから薬として渡来したとい説があるようです。
 江戸時代はかっこよさの象徴としてキセルタバコが都市部を中心とした人々の生活の中に浸透してきたようですが、紙巻きタバコとして一気に庶民の生活に入り込んでいったのは明治維新以降でした。

 さて、元来タバコを吸わない私にとって、そんな事はどうでも良い事で、この際タバコ1本1円の増税なんてセコイ事など言わず、1本10円でも20円でも値上げするべきと考えるのです。
 喫煙者の皆さんは『何を!』とおっしゃいます。
『私はこんなにタバコ税を払って貢献しているんだ!』と大抵言われますが、このコラムを全部読んでいただいてから反論を受け付けましょう。

 タバコはこんなに健康に悪いというデータが山ほどあるのは皆さん勿論ご存知でしょう。ちょっとだけ列挙してみました。

@タバコを吸うと肺ガンを発病する確率が4〜5倍、全てのガンの発症確率が1.7倍になるのです。
(年収が1.7倍になるなら良いのですが・・・)

A虚血性心疾患が1.8倍に!
(欠陥がボロボロになり、あっちこっち詰まったりする心筋梗塞や狭心症などの事です。血管の詰まりはクラシアンに電話しても治りません)

B一日40本(2箱)吸うと肺ガンの発症確率は
11.8倍、喉頭ガンは32.5倍、虚血性心疾患は3.8倍に!
 (肺ガンが見つかると実にその75%は手術不能なのです。しかも何しろ肺ですから最期には呼吸困難に陥る事も少なくない、非常に苦しむガンである事を皆さん知っているんでしょうか?)

C全ての死因に対して死亡率が1.3倍になる!
(ぜひ生命保険料も1.3倍払っていただきたい)

Dタバコが原因となって死亡している人は全世界で年間300万人
(1日約8200人、500人乗りジャンボジェット機が毎日16機墜落している計算になります)

Eタバコを1本吸うと寿命が5分30秒短くなる。
(1日1箱20本吸うと1年で・・・20×365×5分30秒寿命が縮みます。計算して下さい)  

 などなど・・・  でも別にタバコ吸って勝手に寿命減らすのは百歩譲って良いとしても、廻りに対する迷惑も物凄い!少しだけ書いてみましょう。

@同室内でタバコを合計50本吸う人たちがいると、非喫煙者も10年で心筋梗塞・狭心症の発生率が9倍に!
(空気清浄機は目に見える煙やニオイは減らしてくれますが、有毒物質の殆どは素通りという報告が最近ありましたヨ!)

            UP
A夫が1人20本以上吸うと非喫煙者の家族の肺ガンの発生率は2倍になる・・・・・
(愛妻も可愛い我が子の体も、タバコの有害物質で蝕まれていくのです。と言うより女性の喫煙率がどんどん上がっていますが・・・)
 
 タバコには約4000種類の化学物質が含まれ、その中に200種類以上の有害物質と約40種類の発ガン物質が見つかっています。
 特にタバコを吸った時に肺に吸い込む主流煙よりタバコの先から立ち上る副流煙の方が有害物質が多いのと言う事は有名です。
 
 ゴミ焼却場で800℃以下の低温でゴミを不完全燃焼させるとダイオキシンが発生します。遺伝子への影響や環境ホルモンとしての作用を考え、今では高温24時間運転の大型焼却炉しか使えなくなりました。
 一気に吸って火種が高温になるタバコの主流煙に対して副流煙は低温で燃える不完全燃焼状態、しかも約40種類の発ガン物質の殆どが密室に高濃度で滞る訳でして、もはや小型移動型違法ゴミ焼却炉とも言えるのです。

 そこで、この際喫煙者にはいっそうの事、副流煙も全部吸って貰うというのはどうでしょうか。
タバコを吸う人はまずポケットからおもむろに大きめのポリ袋を取り出し、頭から被っていただく。
ポリ袋の裾はゴム付きで腰の上くらいで隙間無くフィットするアイデア商品だ。 で、タバコはポリ袋の中で吸っていただく。
2回も吸うと、さすがのヘビースモーカーでも死にそうになる事請け合いだ。涙を流しながらポリ袋の煙が透明になるまで頑張っていただく。
副流煙は大幅に減るし、こんな思いまでして喫煙するのは大変苦痛であり大幅に喫煙回数が減るに違いない。
 なおこのポリ袋は雨が降ればカッパ代わりになるし、最後はゴミ袋にもなるスグレものです。
特許でも申請しようかな?・・・

 喫煙者の最後の抵抗として『オレはこんなにタバコ税を払ってんだ!』と言われますが、30兆円を超えた国民医療費、タバコが原因となった病気の医療費は図りしれず、タバコ税どころではありません。またあらゆる火災の出火原因の約11%(原因の分かってるものではトップ)で、国民の財産が日々消失しているのです。(いっそうの事、タバコに火を着けないで、そのまま食べるというのはどうだい!?)

だから、タバコを禁止しろ!何て鬼のような事は言いません。そんな事したら地下経済が大喜びするだけで、せめて北欧・英国並の1箱500円位にしましょう。
(本当は1000円でもいいと思うが思い切って半額にしました。優しいでしょう!)

 ある調査によると実に喫煙者の83%が、出来るものならタバコをやめたいという結果がありました。(みんな本当はやめたいんだ〜)

『トムソーヤ』などで有名なアメリカの国民的作家 ”マーク・トウェインが言った言葉・・・
「禁煙なんて簡単だ。その証拠に私はもう何度も禁煙している」という逸話がありますが、それ程禁煙は難しいもの。

いくらタバコを値上げしても止められるものでは無いと言う反論もありますが、大手有名下着メーカーが今年7月に、禁煙宣言者に3万円プレゼント! 違反者は倍返しの6万円返納! 密告者には1万円進呈という制度を開始。5ヶ月後の今月のニュースで、挫折者・密告者ゼロで社員から喫煙者が消えたそうである。

  何〜んだ!金がからめばやめれるじゃん!

 と言う事で、最後までお読み下さった喫煙者の皆様に心より感謝を申し上げます。
  あっ、そうそう。やっぱり反論は受付ません・・・ 
              アシカラズ



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