エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2002/10/22
温泉天国『日本』を考察する
 『グッスリー』のホームページも開設して5ヶ月が経つが最近ではこのコラムへのページアクセスが断トツのようである。
喜こぶべきか?悲しむべきか?ウ〜ン
 
 さて、今回はエコロジー話を一休みして日本人の大好きな温泉について考察してみた。
日本の温泉地数は実に約3千ヶ所、源泉数は2万6千ヶ所を超えると言われている。
温泉地巡りを毎日8箇所ずつ行けば1年で制覇出来る。四国八十八ヶ所なんて屁みたいなものだ。誰かぜひとも挑戦していただきたい。何の功徳にもならないし、体はブヨブヨになるが、間違いなく話題にはなる。

 所でどうしてこんなに日本に温泉が多いのか?
世界の温泉の大半が日本にあると言っても過言では無い状況だ。
答えは簡単だ。温泉をせっせと掘ってしまうからだ。日本には温泉法という結構いい加減な法律があって25度以上の水温と指定した成分が何か一つ、所定の含有量以上が入っていれば温泉として認められる。
つまり1000mもボーリングして地下水脈に当たれば温度はクリアするし何かかにか混ざっている。もう立派な温泉だ。

 海岸沿いでボーリングすれば大概塩分が混ざっている。これもまた”食塩泉”という立派な温泉だ。 ”食塩泉”では有り難味が少ないので”ナトリウム泉”なんて表示している場合が多い。化学に疎い人には何とも立派に聞こえる。なにしろ日本で一番多い温泉がこの”食塩泉”なのだ。
南国の海の水は当然25℃以上だ。つまり日本の温泉法で言うと立派な”食塩泉”という事になるかもしれない。 「ちょっと湯治にハワイまで」も嘘ではなくなる?
むかし『常磐ハワイアンセンター(今はスパ・リゾート・ハワイアンズと少しだけ名前をオシャレにしている)』というのを、「何で福島で温泉でハワイなんだ!」と思っていたが、立派な関連性がここに証明された事になる!?

次に多いのは”単純泉”という温泉だ。(これは単純な人間が入る温泉と言う意味では無い)。”単純”とは薄いと言う意味で使われている。(髪の毛の薄い人にも関係は無い)。つまり温泉成分の薄い温泉と言う事だ。
 3番目にやっと硫黄泉が出てくる。
つまり”食塩泉”や”単純泉”はここ20年ほどの温泉ブームの中、ボーリングにより無理やり掘った温泉という場合が非常に多い。
考えてみたらこの辺でも車の移動で20分〜30分置きに温泉がある。大半はここ10年から20年前のバブル時代に生み出された、市町村や第3セクターが経営するボーリング温泉だ。

 レジオネラ菌というのが最近良く騒がれている。もともと土壌中などにいる菌だが一定の条件下では浴槽の中で繁殖をするらしい。菌の濃度が高い湯気やしぶきを肺まで吸うと極めて稀だが最悪の

            UP
場合レジオネラ肺炎という病気で亡くなる場合もあるらしい。(本当に稀だが・・・)

数年前流行った家庭用24時間風呂で相次いでレジオネラ菌問題が発生してあっと言う間にブームが去ってしまった事が記憶に新しい。
なにしろ40℃のお湯を24時間循環させる24時間風呂、ちょうど熱帯魚の水槽を思い出す。
昔、我が家で熱帯魚を飼っていた時のあのドロドロしたろ過装置とヌルヌルになった水槽の内側を掃除するのが何とも大変だったのを思い出すが、それとさしたる違いのない原理の24時間風呂など体に良い訳がないと私は考えるのである。今思えば熱帯魚もずいぶん我慢していたのかもしれない。そう言えば全部死んじゃったっけ。

さて、各地の温泉で基準値を超えるレジオネラ菌が見つかった。その大半が循環式の浴槽である。
最近のボーリング温泉は当然殆ど自噴しないので、ポンプによって汲み上げる。つまりポンプの能力や水脈の水量により当然湯量が限られる。
中には足りない分、水道水や井戸水で”水増し”していた温泉も沢山発覚した。
高いクラブで飲む水割りほど何故か薄い。それでもおねえちゃんがきれいだからそんな事はどうでもいいが、温泉の”水増し”はちょっと困る。たださえ”単純泉”なのが”超単純泉”になってしまう。しかもおばあちゃんばかりだ。

 つまり、いくつもの浴槽を設置する上、土日なんか沢山の入浴客でごった返す。そこで限られたお湯を循環ろ過しながら使う事となるのである。
60℃以上で簡単に死んでしまうレジオネラ菌だがこの方式だと配管や貯湯槽に菌が増殖しやすいのは明らかである。

 昔ながらの銭湯では、こんな問題は起きなかった。なぜなら毎日お湯を抜いて、きれいに掃除をして新しいお湯を沸かすという至極当たり前の事をしていたからだ。最新の温泉よりも潰れそうな銭湯の方が実は清潔だったりするのだ。茶髪の小ジャレたお兄ちゃんより一見しょぼくれたオヤジの方がいいのだ。(関係ないか)
 
 そこで、安心な温泉の簡単な見分け方。
@湯量の多い自噴型の温泉はどんどん新しいお湯を足すのでやはり安心だ。湯船から常にお湯が溢れている事で確認できる。
A昔々からある温泉はまず安心だ。特に酸性の強い硫黄泉などではレジオネラ菌は殆ど生きていけない。ここ20〜30年の間に出来た温泉は結構怪しい。
 

 と言っても色々書いたが、私自体結局の所、ぜんぜん気にしていない。なぜならそんな事気にしていたら、とてもじゃないが温泉でのリラックス効果が無くなるではないか。あとは風呂上りの2,3杯の生ビールさえあれば極楽というもんだ。



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