エコロジーふとん専門ネットショップ グッスリー
2002/08/1
ウィルスがやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ
 このタイトルで笑った人はもう若者ぶってはいけません。何しろ今から40年近く前の映画『ビートルズがやってきた やぁ!やぁ!やぁ!』をパロったものなのです。歳がバレますよ・・・・・
 
 さて日本人は”最新”という言葉が好きだ。また”最新”というものは大概いいもんだ。”最新型パソコン”はもとより”最新型携帯電話”、”最新のファッション”、”最新の彼女?”・・・・・・・そんな中で困るのが”最新のコンピュータ・ウィルス”だ。

 一ヶ月ちょっと前の話だが我が家にも”最新のウィルス”がやってきた。「Re : Your passwaord!」という件名のメールで送られてくるその頃大はやりしたあのウィルスだ。
いわゆるワーム型と呼ばれるウィルスの一つで、感染するとそのパソコンのアドレス帳に載った全宛先に自分のコピーを送り続けるという不届きな奴である。

 私も一応はネット・ショップ・オーナーの端くれである。当然ウィルス対応ソフトを常駐させ、ほぼ毎日、最新のウィルス定義(ワクチン)を更新して備えているつもり。
そのお陰で、今までいろんなウィルスが送られてきたが見事に感染する事なく生き延びてきた。


 それは7月15日だった。神社まつりのお手伝いを終え、その後の打ち上げで呑んだくれて帰ってきた深夜、やめれば良いのにその日初めてのメールチェックをした。

 アルコールで画面が虚ろに見えている状態の中、数件のメールの中にあの野郎はいた。「へっ、へっ、へっ、ウィルスだな、この野郎。今までうちのパソコンは感染したことはないんだゾ!ばっかめ!」と呑んだ勢いだ・・・ついつい本文を見てしまった。

 何だか良くわからない英文と共に、ハードディスクが急に元気良く廻り出した。同時にネットのアクセス・ランプが勝手に点滅がはじまった。
「あれれれれ・・・」酔っ払いオヤジの脳ミソでもさすがに事の重大さに気づく。・・・そこで取った行動。 電源を切って寝た。

 翌朝、二日酔いのぼーっとした頭で思い出した。そう昨日ウィルスに感染した事を・・・恐る恐るパソコンの電源を入れてみた。
するとウィルスの野郎は勝手にネットに繋げようとする。困った野郎だ。まずは私が使っているウィルス対応ソフト会社のウェブ・サイトから最新のウィルス定義を取り込んでみた。
 するとどうだ。我が家に来たそのウィルスは 7月


            UP
15日に世界で始めて発見報告されたものであった。と言う事はその野郎は僅か数時間後に我が家に来た事になる。 
しかもそれに対応したウィルス最新定義がたぶん出来る前にやって来た事になる。

「我が家もこんな田舎にいながら実にワールド・ワイドになったものだ。」・・・な〜んて関心している場合ではなかった。そんな間にもその野郎はネットに繋げようと果敢に挑戦してくるので、まずはネットと繋がるケーブルを引っこ抜いてやった。「ざまぁ、見ろ!」 悪党を封じ込めた魔法の壺に栓をしてやった気分だ。

「さてさて」と最新のウィルス定義(いわゆるワクチン)でコンピュータ内全てのウィルスチェックをしてみる。
2つの場所にしっかりとあの野郎は隠れていた。しかしである1匹は退治に成功したがもう一匹はレジストリというパソコン立ち上げ時に読み込む特殊なファイルに入り込んでいる。つまりパソコンの電源を入れるとあの野郎はメイン・メモリーにしっかりと他のウィンドウズの常駐プログラムと一緒に読み込まれて生きているのだ。

あの野郎のその大元ファイルを消そうとすると真面目なウィンドウズ君は「このファイルは使用中で削除出来ません」などと杓子定規に言ってくる。魔法の壺の中であの野郎が善良なウィンドウズ君を人質に「やれるものならやってみな。ハッ、ハッ、ハッ」と笑っているのが聞こえてきそうだ。

ウ〜ン。困った。
そう、ウィルス対応ソフトはそこまでいってしまった感染には対応してくれない。結局は手作業で退治するしかないのだ。
 そうです。お察しの通り、我がパソコンを生還させるためにその後どれ程の無駄な努力と時間を費やしたことか...

教訓。やはりウィルス対策の”イロハのイ”で言われている”あやしいメールは開かないで削除する”に限るのである。

 それにしてもウィルスを密かに作っている奴は自分にはまったく利益が無いのに何がおもしろくてやっているのだろうか。
 たまには人に迷惑を掛けないウィルスでも作ってみろと言いたいもんだ。

たとえば、きれいなおネエちゃんの写真をバラまいてくれるとか、悪玉ウィルスを退治してくれる善玉ウィルスなんかいいと思うのだが・・・


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