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はいないし、言った所で「バッカじゃないの」のと一蹴されるのがオチである。
 そんなもんだから結果的に日本はどんどん少子・高齢化して行くのである。

 堺屋太一という作家がいる。そう今は無き経済企画庁の最後の長官だった人だ。彼がある週刊誌に書いていたが、明治時代までは男は45歳で隠居したそうだ。古典落語で出てくる長屋のご隠居さんは実は45歳だったかもしれないのだ。

私も当時生まれていればもうちょっとで隠居生活だ!でも当時の日本人の平均寿命は50歳だったので隠居生活も平均でたったの5年という事になる。しかも当時は10歳を過ぎると男の子は丁稚(でっち)に家を出る。ちなみに箱根の山より東では丁稚とは言わず小僧と言った。

女の子は子守仕事をし、農家の子供は貴重な労働源だった。という事は当時は人生50年の内、誰かに生活を依存していたのはおよそ15年、残りの35年つまり人生の70%を自立して生きていた。

 今はどうだろう。大卒・高卒平均して21歳から65歳まで仕事をしたとして44年間、寿命が80歳とすると自立しているのはのはわずか55%なのだ。   これでは年金制度が崩壊に向かうのも無理はない。

 明治時代並に人生の70%を仕事をすると仮定すれば56年間働く事になるから21歳から計算すると実に77歳まで働く事になる。男の平均寿命は77歳なので生涯現役だ!女性は平均寿命が84歳だから7年間年金生活が出来る。(ラッキー!)

と言ってもこれじゃあまりにも可哀相なので60%で計算すると48年間働く事になるので年金生活は70歳くらいからと言う事になる。
 私は厚生労働省の回し者ではないが「元気な人は最低70歳まで働こう!」これしか日本の今後の道は無さそうだ。

どうせ70歳まで第一線で働き続けなければならないのならたまに孫の顔を見るくらいが唯一の楽しみという所に落ち着くのである。

ですから理屈ではないです。独身の皆さん!早く結婚してせっせと子供を作りましょう。
ちなみに我が家の出生率は3.0人です。




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 一組の男女が夜空を見上げていた。
女が言った。
「ねぇ、天の川が綺麗ね。あれが織姫星で向こうが彦星さまかしら。」(ちなみにこのコラムを書いた今日は7月7日です)

 男が言った。
「織姫星はこと座のベガ星のことで地球から約26光年、彦星はアルタイル星のことで約17光年それぞれ離れているんだ。ベガ星とアルタイル星は15光年も離れていて光のスピードで15年、ジャンボジェット機のスピードで2千6百万年かかるから年に一回逢う事など物理的に殆ど難しい。そもそも天の川自体は我々の太陽系を含む数千億の太陽の集まりを見ているんだ。この宇宙にはこのような銀河が数千億個あると言われているんだ。
つまり数千億×数千億の内の一つでしかない我々の太陽の第3惑星であるこの地球に、同じ時間・同じ場所にこうやって君とボクがここにいるという事は限りなくゼロに近い確率なのだ。

こんな奇跡ともいえる偶然は物凄い幸運に違いない。だから結婚しよう」

 と理屈を言われて「ウン。」なんて言う女性はいない。そう、結婚は理屈では無いのだ。


 また出生率が下がった。全国平均で約1.3人である。つまり女性が生涯で出産する子供がたったの平均で1.3人と言う事である。

「あの小憎たらしいクソガキどもが減るなんて大いに結構!」な〜んて言っていると約500年後に地球上から日本人が絶滅するそうだ。

 そこで少子化に歯止めをかけようと政府もいろいろな理屈の上で僅かながらの対策をしている。
で、児童手当を数千円上げたり、保育所の受入れ数を少し増やしたりしたりして・・・こんなんで本当に子供が増えると本気で思っているんだろうか?

 「子供を作れ!」と言ったって晩婚化が進み未婚者がどんどん増えているんだから土台無理な話だ。
 独身貴族のOLさんなんて、デフレの給料減でやり繰りに四苦八苦している同世代の主婦や小遣い3万円のヨレヨレ上司を日頃目にしていたら余程の男でないと『結婚』なんて考えたくないのも道理だ。

半世紀前なら「俺について来い。今は裸一貫だが必ず幸せにしてやる」なんて言われるとその言葉を信じて 鍋釜一つからの人生を始める若夫婦も少なくなかった。が今ではそんな事言う元気のいいお兄ちゃん


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2002/07/07
考 『少子高齢化社会』